2012年03月06日

WW2イタリア軍サムライベスト簡易型

完成したばかりのアイテムなので御紹介します。
第2次大戦RSI軍(北イタリアの枢軸政権軍)サムライベスト簡易型です。
WW2イタリア軍サムライベスト簡易型
写真は有名なイタリア軍研究家吉川氏から御提供いただいた貴重な現存品の写真です。
まずは背景から。第2次大戦中の1943年8月イタリアは連合軍に降伏しました。とここまでは一般的に知られている事実ですがその後連合軍側と枢軸軍側に判れ凄惨な内戦状態に突入したことはあまり知られていません。特に北側で戦った枢軸イタリア軍(RSI)は「イタリアの名誉の為」に敗戦の日まで勇猛果敢に戦いつづけその戦いぶりはドイツ軍にも賞讃されました。
この北イタリアのRSI軍の治安部隊などで使われたのがサムライベスト簡易型です。
WW2イタリア軍サムライベスト簡易型
写真はサムライベストです。サムライベストは空挺部隊などのエリート部隊に支給された今で言うタクティカルベストの走りでベレッタ短機関銃のマガジン11本(前5本、後ろ6本)と手榴弾6発が収納出来ます。
WW2イタリア軍サムライベスト簡易型
サムライベスト簡易型はマガジンのみが収納できる今で言うチェストリグの走りです。写真は今回管理人が製作した試作2号機です。
WW2イタリア軍サムライベスト簡易型
さて話は10年近く前になります有名なエルベ工房にベレッタM38短機関銃を製作してもらったのはよいのですがマガジンポーチがありません。いろいろ調べて雑誌を頼りに製作したのが上の写真です。
今となっても素性のよく分からないマガジンポーチですが多分デチマなどで使われた銃嚢か取り外したマガジンではないかと思います。
WW2イタリア軍サムライベスト簡易型
その後資料や吉川氏からの情報提供もあり加工が難しく無く何とか作れそうな簡易型サムライベストを作って見ようと思い立ち製作に取り掛かりました。
とはいえ材料もどこで売っているかも知らず倉庫で見つけた古いキャンバスシートを使い、エルベ工房、革細工屋、東急ハンズなどでパーツを集め半分廃材利用で製作したのが写真の1号機です。
WW2イタリア軍サムライベスト簡易型
工業用ミシンの使い方も慣れておらずミシンの調子も今一でかなりアバウトな物になってしまいました。その後実用性UPにストラップなどを今の素材に変更したりしましたが完成度は今一ですね。
WW2イタリア軍サムライベスト簡易型
その後経験を生かし2号機の製作に取りかかりましたが元々熱し易く冷めやすい性格・・・ここで熱が冷め放置プレーになること数年。
WW2イタリア軍サムライベスト簡易型
エルベ工房のベレッタ量産につき「サムライベスト簡易型を量産してみませんか」との打診がありとりあえず試作品を作ることにしました。
まず手始めに数年間放置した2号機を完成させることにしました。
元々図面と型紙を残していたので製作は順調に進み特に大きな問題もなく完成させることが出来ました。
WW2イタリア軍サムライベスト簡易型
前回の製作データを基に製作しましたがまだまだ改善する点も多くあと2,3個試作して設計図などを完成させようかと思います。
最大の問題は生地と色いあですね。




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Posted by folgore at 20:22│Comments(0)各国の装備
 
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